Mighty Landlord
2007年4月初版発行 販売価格:2000円 イラスト:杉浦のぼる様 プレイ時間:60分〜90分
内容物

このゲームは3人〜4人で遊ぶことが出来ます。
基本的に必要な物は全てセットに含まれています。

製品イメージ


キャラクターカード   4枚
スキルカード   6種×4枚
ルームカード   3種×4枚
パートナーカード   20枚
客カード       60枚
6面ダイス       6個
コインチップ     40個
トランプ        2組


ストーリー

むかしむかし、あるところに4人組の冒険者がいました。
彼らはそれぞれが非常に強く、チームワークも良かったため、
名だたる凶悪なモンスターも、火を吹く竜も、世界を恐怖に陥れようとする魔王でさえ、
彼らには全くかないませんでした。

そんなある日のこと、魔物を倒し、お宝を前にした彼らの前で、一つの事件が起こりました。
なんと、そのお宝の中には、「何でも願いのかなう宝石」があったのです。
さすがの彼らでも、この宝石を誰が使うかをめぐってにらみ合いが始まってしまいました。

「一番強い奴がこれを使うのが当然だろう!」と大柄な戦士が言うと
「アラ、あなたなんて魔法で黒焦げにしてあげるわ!」と妖艶な魔法使いが返します。
「ど、どうしましょう・・・」温和な僧侶はおろおろするばかり。
と、静かにその様子を見ていた無口な盗賊が、珍しく喋り始めました。

「まあ待てよ。腕っ節の話を始めちまったら、俺やマリアなんかはロドリゲスにはかなわねえ。
魔法の話でもそうさ。ヴィヴィアンが本気で火の玉を出したらみんな消し炭になっちまうだろう」

「だけどそいつは不公平ってもんだろう?鍵開け勝負なら俺が勝つだろうし、
いつもマリアに怪我を治してもらってるんだから、こういう時にこそ感謝してマリアに譲るのが
筋ってモンかも知れねえ」

盗賊がそう言うと、戦士も魔法使いもちょっと反省したのか、言い争いをやめておとなしくなりました。

「そこで・・・だ。俺らも最近はかなり根をつめて冒険してきた。金もたっぷり稼いだ。
ここらで少し骨休めと行こうじゃないか。ここからちょっと行ったところに、
平和で大きい城下街がある。そこで皆それぞれ宿屋を始めるってのはどうだい?」

突然話が変わったので、皆驚きましたが、盗賊はかまわず続けます。
「なんでも、その街では夏に祭りがあるってことだ。全国各地から人の集まる、でかい祭りだ。
その祭りの間に、一番金を稼いだ奴が、この宝石を取る。どうだ?これなら、平等だろう?」
そういうと、盗賊は他のメンバーにニヤリと笑いかけました。

「いいだろう!宿屋の経営なんて冒険に比べりゃ楽勝だ!あの宝石は俺が頂くぜ!」
戦士が満足そうにうなずきます。
「もちろん、宿屋ならお金を稼ぐ手段は何でもアリ、よね?」
魔法使いが楽しそうに言います。
「当たり前だろう?魔法でも何でも使っていいぜ。ただし、俺もいろいろ使わせてもらうけどな」
言いだしっぺの盗賊は既にいろいろ考えているようです。
「ほ、本当にやるんですか?じ、自信ないなぁ・・・・どんな宿屋にしようかな」
僧侶も口では困った風ですが、まんざらでもなさそうです。

「よーし、そうと決まったら、まずは街に行って1杯引っ掛けようじゃないか!」
冒険者たちは洞窟をあとにし、意気揚々と街へ向かって歩き出しました。

ゲームの概要

このゲームでは、プレイヤーは宿屋の主人(元冒険者)となり、一定の期間の間に
多くの客を宿泊させ、お金を稼ぐことが目的となります。
ただし、お祭り目当てで全国から訪れた客を宿泊させるのは一筋縄では行きません。
というのも、普通の旅人や商人といった客の中に、お忍びの国王や将軍、果ては
殺人鬼や魔王などといったとんでもない手合いが混じっているからです。

そういった客が満足してお金を払う条件は、客によってまちまちです。
美味しい料理を食べさせれば満足する客、丁寧な接客を評価する客、
ぶん殴っておとなしくさせないといけない客・・・
もし客を満足させることができなければ、違約金としてせっかく稼いだお金を
取られてしまうので、自分の宿に招く客はよく吟味しなくてはなりません。
危険な客はライバルに押し付けてしまうこともできますが、対応が遅れれば、
逆にライバルがそのような客をあなたの店に送り込んでくるかもしれません!

プレイヤー扮する各キャラクターにはそれぞれに得意・不得意な分野があります。
また、元冒険者である彼らは、客やライバルをあしらう独特のスキルを持っています。
それらをうまく生かし、多くの客を満足させ、祭りの期間中にもっとも多くの金額を
稼いだプレイヤーが勝利となります。
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