舞星 Mai−Star
2010年8月発行 販売価格:2000円(税込)

イラスト:杉浦のぼる様 プレイ時間:30分〜60分

内容物

このゲームは3〜6人用です。
基本的に必要な物は全てセットに含まれています。

製品イメージ


カード 81枚
・芸者カード 6枚
・民衆カード 75枚
得点シート 1部
カード例

ストーリー

 時は華の時代、とある花柳界(歓楽街)に、芸を極めた
一人の名妓(めいぎ・素晴らしい芸者のこと)がいた。
彼女が踊れば星が舞い散り、酒の席には笑顔が溢れ、
洗練された振る舞いと深い見識は多くの人々を魅了して
やまなかった。また、特定の旦那(後援者)を持たず、
多くの座敷をつとめ(酒宴の席などで芸を見せたり酒の相手を
したりすること)、様々な人々から愛されていた。

 そんな彼女も年を重ね、引退することを決めた。
人々は惜しんだが、彼女の決意は固かった。引退に際して彼女は、
彼女が培った芸や振る舞い、教養のすべてを他の芸者一人に
伝授したい旨を明らかにした。

 ただし、彼女の教えを受けるためには、二つの条件があった。
一つは、彼女と同じように、決まった旦那を持たず、己の力だけで
身を立てていること。これは、一人でも多くの人々に笑顔を
与えたいという彼女の信念を継ぐことを示していた。そして
もう一つは、彼女の芸を継ぐにふさわしい力量を備えていること。
生半可な力量では、とても彼女の芸を受け継ぎ、より素晴らしい
ものへと昇華させることはできないだろう。

 厳しい条件に適したものはなかなか見つからなかったが、
しばらくして出自も立場も様々な六人の芸者に白羽の矢が立った。
彼女らはみな美しく、様々な芸に優れ、特定の旦那を持たないという
条件を満たしていた。しかし、それゆえに、すぐに一人を
選び出せるというものでもなかった。

 甲乙つけがたし、と見た舞星は、少し考えると、暦を指して言った。
これから催される、徐々に規模が大きくなる三度の祭りの中で、
もっとも多く金子(お金)を稼いだものにこの名と芸を伝えよう、と。

 舞星から名と芸を授かることは、この上なく名誉なことで
あるだけでなく、今後の芸者としての仕事にとって大きな弾みとなる
だろう。また、彼女の芸を自分のものにできれば、今まで誰も
たどり着くことのなかった高みへたどり着くことができるかもしれない。

 美しき芸者たちの華やかな戦いが、今幕を開けようとしていた。


ゲームの概要

プレイヤーは様々な特徴を持った芸者となり、名妓「舞星」の
名を継ぐために競い合います。つてを使って評判を広めることで
名を売り、客の座敷をつとめてお金を得ます。
単純に評判を広めるだけでは、いつまでたってもお金は稼げません。
しかし、評判を広めることをおろそかにしていては、多額のお金を
落としてくれる、あるいは強力な効果で芸者を援助してくれるような
上客がつくこともありません。なので、手札にあるカード(人々)のうち
、どのカードで評判を上げ、どのカードでお金を稼ぐかを
良く考えなくてはなりません。誰かの手札がなくなった時点で
ラウンドが終了し、残った手札はペナルティになりますので、
いかに早く手札を使い切るかも重要です。
三度の祭り(ラウンド)の間に、うまく手札を使って最も多くのお金を
稼いだ芸者が、栄光ある「舞星」の名を継ぐことになります。



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