円卓会議
2005年3月初版発行/2005年8月増補版発行 販売価格:3000円

イラスト:杉浦のぼる様 プレイ時間:30分〜60分
内容物

このゲームは5人〜10人で遊ぶことが出来ます(推奨は7人です)。
基本的に必要な物は全てセットに含まれています。

製品イメージ
キャラクターカード  10枚(10種各1枚)
投票カード      20枚(各キャラクター2枚)
行動カード      70枚(各キャラクター7枚)
対象指定カード   100枚(各キャラクター10枚)
支持カード      10枚


ストーリー

とある大陸の端っこにある、それなりに大きい平和な国で起こったお話。
夏も終わりのある晩のこと。名君として知られたその国の王様が、
食事で出されたフグの刺身の毒に当たってぽっくりお亡くなりになってしまいました。
さて、困ったのは家臣たちです。いつまでも王不在のままでは国政に影響が出てしまうので、
早く次代の王を決めなくてはなりません。
そこで候補に挙がったのが、王様の子供である双子の王子と王女でした。
王子は勇敢で決断力があり、王女は優しく聡明で、ともに国を担うにふさわしい器を持っています。

しかし。

一体どちらが王になるべきか。その事を巡って家臣たちの間で喧々諤々の議論が始まりました。
「国を継ぐのは代々男子と決まっておる!勇敢な王子こそ次代の王にふさわしい!」
「いや、王女は国民に人気があり、国を治めるのに非常に良い資質をお持ちだ。
ここは女王を立てるべきではないのか」
まさか王様もフグの毒で死ぬとは思っていませんでしたから、遺言の類は残っていません。
両者とも年も同じで容姿端麗、家臣たちも甲乙つけがたく、
結局決め手に欠けるまま時間だけが過ぎていきます。
「このままでは埒が明かん。ここは一つ、国を治める7名の識者たちの決断に全てを委ねようではないか」

こうして、各地から国の重要な役割を担う者たちが集められました。
軍部を掌握する大将軍、法を取り仕切る大法官、宗教に深い関わりを持つ枢機卿、
先王の寵愛を一身に受けていた妾妃、国庫を握る宰相、国境に広大な領地を持つ伯爵、
そして先王の相談役であった宮廷魔術師。

正直なところ、彼らにとっても難しい決断です。ここで後の王となる方に恩を売っておけば、
3食昼寝つきの好待遇が約束されるでしょう。
しかし、もし応援した側が王になり損なえば、下手をすれば降格、減俸、果てには左遷もあるかもしれません。

召集された「円卓会議」の期間はわずかに3日間。彼らの静かな戦いが、ゆっくりと幕を開けました。

増補版ストーリー

満を持して開かれた円卓会議。しかしなんと、期限の3日目に行われた投票では、結局決着がつきませんでした。
対象の王子王女も家臣の皆もこれにはすっかり困り果てましたが、もっと困ったのは会議の参加者当人達です。
「私達には会議以外にもやらねばならない事が山積みだ・・そろそろ本来の職務に戻らねばならん」
もともと国の重職にある者達ですから、いつまでものんびり会議をしているわけにはいかないのです。

そこで、彼らは話し合いの結果、自分達に代わることのできる新たな選考者を3名選び出しました。

王国城下の内政を取り仕切る執政官。王国始まって以来の大天才である博士。
そして、隠居中でありながら大きな影響力をもつ皇太后(王子王女の祖母)。

新たな選考者を加えて編成された新・円卓会議が、再び幕を開けたのです。

ゲームの概要

プレイヤーは王国の最高会議のメンバーである枢機卿や大法官などのキャラクターとなり、
双子の王子と王女どちらに国を継がせるかを投票によって決定します。
各プレイヤーには「支持カード」と呼ばれる、
キャラクターの立場(王子派・王女派・中立)を表すカードが配られ、
それによって自分の支持すべき対象が決定します。
各プレイヤーは、決められた期間の中で、説得や密偵、果ては誘惑や誘拐などといった
キャラクターごとに特徴のある手札をうまく使って、他のプレイヤーの腹を探ったり邪魔をしたりします。
明確な支持対象のあるプレイヤーは、味方を増やしたり、相手方の目論見を阻止したりすることで、
自分の支持する対象が投票で勝利できるように立ち回る事になります。
逆に、明確な支持対象を持たない中立のプレイヤーは、他のプレイヤーの動きから優勢な方を判断し、
勝ち馬に乗れるように自分の立場を調整しなくてはなりません。
最終的な投票で、次の国王に選ばれたほうに投票したプレイヤーが勝利となります。
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